CO2植物の吸収量減少 温暖化影響か 米大学分析
8月20日3時5分配信 毎日新聞
陸の植物が光合成で取り込む二酸化炭素(CO2)の量が、減少に転じた可能性のあることが、米モンタナ大の分析で分かった。
温暖化による気候変動が植物の成長に影響しているとみられる。
20日付の米科学誌サイエンスに掲載される。
植物は、温暖化の原因となるCO2の重要な吸収源。
07年に公表された国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」第4次報告書では、今世紀半ばごろまでは陸上のCO2吸収量が増え続けると予測しているが、減少傾向が事実なら、対策の大幅な前倒しが必要になる可能性がある。
研究チームは、米航空宇宙局(NASA)の衛星による過去10年間のデータを分析。
陸の植物が光合成で吸収したCO2から、呼吸で放出した分を差し引き、CO2の蓄積量を推計した。
その結果、00~09年は年間蓄積量の平均が535億トン(炭素換算)と推定された。
この10年間は蓄積量が減少傾向にあり、減少幅は5億5000万トン。
CO2に換算すると20億2000万トンで、日本の年間排出量の1.6倍に当たる。
別の研究では、82~99年の蓄積量は増加傾向だった。
この10年間は、気温測定が始まった1880年代以来、最も気温が高い10年間とされる。
株式会社ビッグストリート森田秋彦
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